七夕の国 上 完全版 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL) 価格: 1,000円 レビュー評価:5.0 レビュー数:2 岩明先生の本は、決してハッピーエンドな作品は多くありませんが、その分心に残る物が多いです。これもそんな一冊。主人公は某大学の学生で、新技能開拓研究会の部長・南丸洋二。これは彼が丸神ゼミの教授丸神正美に呼び出された事で急展開を見せます。不可解な超能力、「カササギの旗」と言う謎めいた言葉、そして教授の失踪と殺人事件…。これらの複雑に絡み合った糸を解く鍵は何なのか?相変わらず退屈させない作風なので、じっくりとストーリー展開を楽しみたい人にお勧めです。 |
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七夕の国 下 価格: 1,000円 レビュー評価:3.5 レビュー数:5 <全巻の評価> きちんと全体の設定や構図を考えて、丁寧に謎や伏線も張ってあるが、それが返って物語全体をこじんまりとさせてしまった感がある。 序盤のストーリー展開には非常に興味をかきたてられるが、主人公を始め、ほかの登場人物の反応も、また世界全体の反応も妙に淡々としているので、本来もっとスリリングなSFサスペンスに出来そうな設定なのに、いつまで経っても盛り上がって行かないもどかしさがある。 確かに謎解きに関しては説明すべき部分は綺麗に説明してある。ただ残念ながら、その謎解きの結果である「○○○オチ」に意外性が無く、は |
七夕と相撲の古代史 価格: 2,730円 レビュー評価:4.0 レビュー数:1 古代の相撲や機織文化、五節句の受容など、とても勉強になります。 面白いと思ったのは、その着眼点でした。『日本書紀』の垂仁天皇7年7月7日の条に相撲起源譚が語られているけれど、それがどうして《七夕》の日のこととされたのか、と問いかけます。垂仁天皇についての記述は『記紀』の中でも比較的好きな部分なので、それなりに読み込んでいるつもりでしたが・・・、確かに指摘されるまで気がつきませんでした。謎です。相撲と七夕との間にはどんなつながりが・・・? しかし中国起源の七夕について詳しく考察するうちに、相撲との関連性はどこへやら。 七夕が機を織る女性であることから、日本古来の機織文化に触れたり |
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七夕の国 (4) (ビッグコミックス) 価格: 530円 レビュー評価:5.0 レビュー数:4 私の中で七夕の国というタイトルは今まで読んだどのマンガよりも好きなタイトルです。始めは、ん?変なタイトルだな、としか思ってなかったのですが、物語を全部読んだときに(ラストシーンを読んで)そうか、そういう捉え方があったんだな、とはっとしてしまいました。 誰かを信じて待ち続けることや、会いに行くことは簡単なようですが、時としてとても難しいものです。幸子ちゃんは南丸と出会ったことで、希望よりも辛いことや嫌なことが多い、この世界で生きていくことを決めます。そのわずかな希望をつないでいくことを彼女は選んだのです。 南丸が幸子ちゃんの心に橋を渡したように、私たちにも私たちを取り囲 |
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